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週刊少年フェニックス[不定期]

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伊勢湾台風 災害記録映画(ニュース映画/日本・名古屋市/1959年)

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伊勢湾台風 災害記録映画(ニュース映画/日本・名古屋市/1959年)


普通映画の二発目はどうしよう?と考えた末、
最初に持って来たのがニュース映画と言う馴染みがないモノをチョイスw

ニュース映画は平たく言えば記録映像であり、
昔は、新聞ラジオが主流のメディアであったのだが、
どちらも映像を映し出さないモノで庶民にとっては後は想像にお任せだったのだが、
この時、TVが登場するまでは映画が大衆娯楽として定着していた時代、
ここぞとばかりに、ニュース映画と言う一大ジャンルが登場したのである

とまあ大袈裟に書いたが、この映画の題材である伊勢湾台風の脅威は恐ろしく
復興までの過程が約三十分の中でキッチリ纏め上げられているのは見事、
それじゃあ内容説明に入りたいと思います(唐突)





最初に題名、音楽が完全にゴジラテイストw
昭和34年九月二十六日夕刻、台風15号が室戸岬から本土に上陸、
凄まじい雨風が襲った…瞬間最大風速45m!?
車が横転、そして名古屋港に5m81cmの高潮に襲われる被害により、
河川堤防は崩壊、名古屋市の二分の一を泥水で覆い尽くす!

死者行方不明1851名 
全壊流失家屋7723戸
床上浸水家屋34883戸
り災者数531440名
被害総額1200億円
(;^^)「・・・・・・・・・あかん」

完全にぶっ壊された名古屋港…
いや、もうゴジラが上陸したみたいに崩壊してます、
ブラタモリ見てたからよく復興したなあ、としかw
工場地帯も半壊浸水中…

そして、この広島原爆の百万個!?に近いエネルギーを持った台風を
伊勢湾台風と呼び、二度とこの災害が起きぬ事を誓う名古屋市民であった…

名古屋市の三分の一が三週間近く浸水、
全くの孤立状態に陥り、小舟で漕いで救助活動を行う人々、
名古屋市水防本部を急遽、災害対策本部へと切替え、
毛布の配給と炊き出しなど、全て黒電話で応対、
ここら辺を淡々と状況説明するナレーター

給水車の出動、オールを漕いでの食料運び、遺体の収容など、
市役所全員を総動員させて事態解決に急ぐ…
棺桶を前に泣き崩れる人々…orz

全国からの贈り物の数々、支給品が名古屋市内へと運ばれる
助け合いの精神、日本人として忘れてはいけない思想

34年四月、姉妹都市のロサンゼルスから米海兵隊の輸送機のよって、
四回の物資が贈られる 世界中から名古屋へと支援を受ける
ありがてぇ…

自衛隊が出動し、あらゆる罹災者の支援へと動き出す…
休む暇なくヘリコプターの給油が終わればすぐさま飛んでいく…

人力による土嚢作業、堤防作りの苦難は続く
色々と総動員するが中々作業が進まない…もはや徴兵の領域…
しかし何とか、不眠不休の末に成功…万歳合掌の声が…

これからポンプ車による泥水を掬い出す作業が始まる、
どんどん水が抜ける様子を罹災者は見学、ほっと一安心をする人々

水は引いたが、今度は塩害によって畳がオジャン、
ヘドロが溜まって悪臭が漂う事態に…衛生面がヤヴァイ…

ようやく学校が再開する、学用品の支給により子供たちに笑顔が…
南区の白水町は丸太が散らばっており、多くの犠牲者を出す?970名
流木はまだ片づけられていない惨状…
堤防が崩壊して未だに水が引かない地域があるなど絶望したくなる風景が続く…

田んぼも塩害で駄目になったりと、罹災者の茫然ぶりを丁寧に説明する
ナレーターの自重のなさは、常軌を逸しているw

児童相談の窓口を設け、亡くなった家族達の悩みを解決すべく奔走したり、
親を亡くして仏壇に祈る子供が可哀想…保育さん達が孤児達を支援する!

ヘドロ回収作業、全てが動員されて泥を集める、宗教関係者も協力w
伝染病対策にヘリと地上で薬剤を撒いての消毒作業、
薬物汚染より疫病感染が怖いので仕方なし…

消毒作業と同じく、仮設住宅の建築に向けて木材が多く運ばれる
ドバーンと並ぶプレハブは爽快、20日足らずで完成とは職人技やなあ…
畳の支給を始め、身の上相談など、罹災者支援は学生さん達の力も借りて行われていく…

さて、ポンプによる排水作業が、ヘリによって機材が運ばれる
地上2mのホバリング技術は異常…
排水作業が終わると今度は泥の清掃作業に取り掛かる人達、
昔の人はやっぱ勤勉だ…

自衛隊の演奏が開かれる
災害支援の終了と共にバスで兵隊さんを見送る罹災者達…
コレを見てやっぱ自衛隊の存在意義は高いと検めて実感
小林市長は自衛隊に感謝状を贈る 

流木の回収が行われて、いよいよ大詰め、遺体回収も続けていく…
伊勢湾台風合同慰霊祭、涙を浮かべる人々…
問題はまだまだ山積みだが…名古屋市長が登場し、
罹災者達は家の建築の様子を映し出す、
最後は教訓を述べて締めくくって終わる、明日の名古屋を築き上げる目標を掲げて…終






うーm、この災害の経験からして、
今の日本災害の復興対策が練られているのだなと再確認出来たのは良かった 
地味になりがちな記録映像でココまで見せる構成は見事

今年の一連の災害は特に酷かったので、個人レベルでもいいから、
既に対策と準備はしといた方がよさそうですね

ただね、今は津波があるから、
ソレの被害によってはどうしようもないって、不測の事態にならないよう
祈るばかりです、本当に(;^^)

ちなみに、伊勢湾台風を題材にしたアニメがあるみたいですw
かなり鬱要素大目みたいなので興味ある方は是非。。ノシ
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