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週刊少年フェニックス[不定期]

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わが分裂の花咲ける時(藤子不二雄Ⓐ/COM71年2月号「白い童話」シリーズVOL2)

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わが分裂の花咲ける時(藤子不二雄Ⓐ/COM71年2月号「白い童話」シリーズVOL2)


精神分裂症…平たくいえば妄想病なんだが、現実と空想の区別が付かなくなって
最終的に人格が崩壊してしまう恐るべき精神障害である

「喧嘩商売」「喧嘩稼業」でカルトな人気のある佐川睦夫のあんちゃんもこの症状…
弟徳夫の才能と父親に見捨てられ、最終的に戦場で吸血行為を行うシリアルキラーと化した…
記憶した言葉を突発的に発言したり、自分の妄想を他人に押し付け暴力を加える、
父親を他者に強制させて演じさせる行為は恐ろしさを通り越して変な笑いが込み上げてくるw

Ⓐ先生はこの他にも自閉症によるひきこもりニートを題材にした
「明日も日曜日そしてまた明後日も…」を執筆しており、
その才能はF先生に匹敵すると思う、ドラえもん一強すぎて分かり難いが…w

さてと、内容は意味不明過ぎて未だに単行本未収録作品、
ニコニコ動画にて公開されているものをこっそりと拝見、では説明致します(爆)





表紙が眼鏡の青年の真ん中に稲妻のようなモノでズバッと切り裂かれており、
その真ん中に「わが分裂の花咲ける時」のタイトル 

夜祭りの中の打ち上げ花火…その火花が眼鏡に反射する異様な構成、
青年の名は喜一、母親に起こされ夢の中から醒める、
と思いきや、布団の中に花火がっ夢の続きと布団に籠る喜一、ソレに驚く母…

予備校に向かう喜一、そのよそに体面を心配する両親達…
どうやら喜一は二年も浪人してノイローゼぎみになっていたのだ…
と、前方不注意で車に轢かれそうになる喜一!?

そのショックからか、鞄を落とし動悸が激しくなる喜一、
何と目の前にサザエがっ!?喜一はサザエの中に躊躇なく入り込む
胎内回帰、花火が液体の様に散る中、体育座りをする喜一
しかし、ふと我に返り、自分を見てる群衆から一目散に逃げ出す喜一

ジョルジョ・デ・キリコの絵、ではなくて予備校の校舎w
其処で授業を受ける喜一、しかし全然付いていけずまた妄想に逃げてしまう
精神的に追い詰められている自覚症状があるものの、止められない!

無数の提灯、太鼓と笛吹きと阿波踊りの女性たち、そして花火…
その光景の素晴らしさを喜一は作詞で表現する始末…
「ああ、毎日が祭りならいい!」
しかし、長くは続かず、他の受験生に窘められてしまう
一同「シーーーーーーッ」

受験生から下校途中の人々、皆が皆のっぺらぼう…
後姿を写す人々で唯一正面を向き手を挙げる喜一、完全にキマッているw

遂に顔面が崩壊し、真っ黒のガラスのように砕け散る喜一っ
そして倒れ、完全なる精神世界へと迷い込む、
此処は祭りの世界、後戻りは出来ない…最後に花火がドーンと打ち上がった!!!






この兄弟作に「マグリットの岩」なる短編があり、コッチの方が有名かな?
自分も現実逃避したいけど…今は緑茶と薄荷を糧にして感想書いてる最中です(爆)
救いは無いのに何か心地良さもあって、この矛盾めいた心境は
笑ゥせえるすまんのラストに似てますねw 
アレも諦めて受け入れたら大概幸せだったりするんですよ、
ただ、体面上で良いから勝ち組でありたい…という気持ちもあって難しいですが…
皆さんはどうでしょうか? また面白い短編あったら紹介します。。ノシ

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飛騨野良輝
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