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週刊少年フェニックス[不定期]

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海賊とよばれた男(日本/東宝/2016年公開)

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海賊とよばれた男(日本/東宝/2016年公開)


金曜ロードショーで公開された出光をモデルにしたノンフィクション大作!
いやあ~漫画のヤツは徹夜でレビューしたのは良い思い出w
全10巻の大作なので、もう如何に簡略して説明するかにてんわやんわで、
その個人的な苦労は、この映画にも多分に反映されてます…
原作者百田さんも端折り過ぎと激怒してましたねw
TV公開版だけでなく映画版も相当無茶した構成に仕上がってます(;^^)

やっぱこの作品は小説二部作で構成されていますので、
上映時間は最低4時間は必要なのではないかと…145分じゃ短いです
せめて3時間はなきゃ…あとこの手はナレーターと説明文も必須科目なのに、
無理してでも全部映像化しようと無謀ともいえる改変を行っています…
小説版は分かりませんが漫画版とは全然設定違いますね 百田さん怒るわ、コレェ…
ノンフィクションならではの荒業ともいうべき所業をレビューしていきますねw






B29による焼夷弾爆撃で東京は焼け野原になった
岡田さんが演じる国岡店主はその光景を夜の山奥で見届けるしかなかった…

あの爆撃から運よく免れた本社であったが、残った社員は馘首の心配事をしていた
しかし国岡は一人も馘首もしないと豪語、
早速石統に出掛け石油を譲って欲しいと頭を下げるがトップは拒否
万事休すの中、かつての若い自分と恩師の写真を見て、昔を思い出すのである…




成人時代、蚕による製糸工場で機械油を売り込むがチンピラ社員に追い出されてしまう、
賄賂が無ければ活路を導きだすのは難しい現状、
しかも石油ではなく石炭が現役だった時代な為、国岡商店は赤字経営に陥ってしまう

恩師日田さんから家一軒を担保にして大金を得、何とか首一枚を繋ぐ国岡
もう失敗は出来ない! 国岡は軽油と灯油は成分的に似ている事を発見して、
ポンポン船の焼き玉エンジンで使用実験を行い見事成功する!

さて早朝、店員総出で船を漕ぎ、歌を歌いながら漁師達に格安の軽油を売る一同、
業績もグングン上がっていき、国岡の名は下関中に広まった、海賊と呼ばれて…

ゲリラ商法の為に、業者からの嫌がらせもあったが何のその、
本社に戻ると国岡の兄貴から結婚相手の紹介を受ける 彼女の名はユキ、
10名の社員達も受け入れて、大家族のような集団へと変革していった




回想は終わり、戦後に戻る、国岡の所に元海軍大佐の藤本が訪れる
GHQの依頼でラジオ修理の仕事の提携を持ち掛ける
国岡は藤本の汚れた靴を一瞥すると、鶴の一声で彼を入社、ラジオ部を立ち上げた

最初、銀行にて融資して貰うよう営業するが聞く耳持たず…
失意のうちに嵌るが、国岡に熱が足りないと叱責を喰らう!
背中を押された藤本は銀行員にラジオ修理の実演を行い、見事融資を受ける
これにより国岡は石油販売までの実業として食い繋ぐ事に成功する!

復員してきた東雲達、本社が無事だった事に歓喜、国岡と合流する
その頃、GHQは石統に無理難題を押し付けていた
ソレは海軍のタンクの底の石油を全て浚う業務…石統はコレを国岡に全て丸投げする

東雲達は早速現場に向かって、社員一人が底の確認をする
しかし、ガスが充満し、視界と足場も悪い、そして泥と雨水が混ざる石油、
あまりにも劣悪な環境に社員も不満が爆発!東雲が国岡に抗議をする、が…

国岡はこの事業を続けろと命令、東雲は社員を説得して
バケツリレーと簡易式ろ過装置で、次々と石油をドラム缶に詰め込んでいく
皆は歌を歌いながら、この地獄の作業を笑いながら続けていた…
汲みだしは難航したが、国岡の激励により見事やり遂げる!




そして本社にGHQで通訳をしていた元スパイ武知が社員にしてくれと願う、
国岡は「うちの給料は安い」と言いつつ、了承、早速武知は石統の妨害工作を報せる
石油配給公団が指定する「販売業者」選定要項案にて国岡を排除する一文が書かれていた!

国岡は諸刃の剣と感じつつも、武知にGHQに報せる様に依頼、
流石はアメリカ、石統幹部に訂正するよう命令、
GHQは国岡のタンク回収を高く評価していたのだ!
それにより国岡は石油販売を漸く出来るようになった




二度目の回想シーンに突入、軽油販売で販路を伸ばした国岡商店
メジャーが牛耳る満州鉄道にて潤滑油を売ろうと国岡と長谷部、
先ずは鉄道の技術部に売り込みを掛けてメジャーが使う潤滑油の見本を手に入れる
そして本社にて潤滑油の性能の確認と実験を繰り返して再び満州へ…!

しかし、今度は大連の満鉄本社で門前払い…
鉄道は寒波で燃えると予言して一度は立ち去るが電報と新聞で満鉄が燃えたのを確認して爆笑w
急いで満州に戻り、不凍油の実験テストに、メジャーと直接激突する事になる
独自の精製によって作られた車軸油は、満州の寒波を無事乗り越える!
しかし…メジャーの圧力に屈した満鉄本社は国岡の取引を全て中断させられた…

本社に帰ると、ユキが実家へと戻っていた…跡継ぎも作れずにおっとは仕事に大忙し、
寂しさに耐え切れず、離縁してしまった…

回想から数十年経ち、大東亜戦争時、連合国から石油が輸入出来なくなり、
南方の石油タンクを占領、陸軍から直に依頼を受ける
ソレは石油取扱業者の一任、石統の利権への思惑に嫌悪感を抱いていたのだ
陸軍から梯子を外された石統は国岡に怨恨を抱く様になる…

長谷部は本社にて国岡に現地の状況を説明、住民と陸軍とは円滑な関係を築いているとの事、
その旨を伝えると敬礼して現地に戻る、しかし、途中敵戦闘機に銃撃を受け爆発、
帰らぬ人となった、そして…




石統は解体されたが、メジャーは日本企業の買収提携で国岡を孤立化させていく…
国岡は刀という武器が必要と揶揄し、日承丸の巨大石油タンカーを製造、
民族系業社としての誇りを持ち、独自の仕入ルートを確保して業績を上げていった
しかしメジャーの圧力で米国の中小企業は国岡との商談を打ち切られる状況へと追い詰められる

メジャーの圧力によりアメリカとの取引は不可能、
ソコで国岡はイランとの石油取引に活路を見出そうと目論む
しかし、イギリスはイランと敵対中、石油工場を取り押さえられた仕返しに、
軍事的報復もやさない状況、イタリアの石油タンカーも英国海軍に拿捕されてしまった

国岡は日承丸に全てを掛けてイランへと向かう、
船員達に行先を教えず、途中で説明する、船員達は覚悟を決めて社歌を歌う、
イランに到着し国民達に歓迎される 石油を積んで、いざ日本へ、
しかし、道中に英国軍の戦艦バンカーベイが立ちはだかる!
だが日承丸も負けじと半々特攻で英国艦にギリで躱す、見事脱出!
日本に戻り国岡と合流し、無事イランの石油取引を成功させた…
しかし、イランでクーデターが勃発して、国岡商店の取引が白紙へと戻る、
またもメジャーの陰謀であった…

国岡96歳、亡くなる直前まで車椅子に乗って海を見ていた…
ソコに離縁したユキの子孫と合い、新聞の切り抜きが纏められたアルバムを見る、
ユキは国岡を嫌ってはいなかった、国岡は昔の記憶を思い出して涙する…
そして最後、船にはユキと社員達が…社旗を掲げ、社歌を歌い、大海原を駆け巡っていた…




コレもまた徹夜になってしまったorz
うん、まあ漫画や小説を読まない人間からしたらこの映画は70~80点取ってる上々の出来
というより、岡田と他キャストの熱演と、不良性感度の高い台詞回し、
そしてVFXがコレでもか多用されていて全体的に評価が高いのも頷けますね

まあ、自分は漫画版呼んでいたので…端折ってた部分を大まかに言うと、
まずユキが離縁してた事!漫画版は最後まで付き添ってます
あっそういや、国岡さんが高齢化した後はフェードアウトしてたなw
漫画版は全然老けて無かったから(;^^)

ソレと、軽油売り込みで漁師さんに酒を持ち歩いて宴会して取り入るシーン、
青年時代に台湾の小麦取引で成功させて大手に一泡吹かせた話、
機械油実験で製糸工場の一部で借り受ける所、
上海でのメジャーとの灯油対決、イランとの石油取引の駆け引き、
イギリスとのイラン石油の裁判沙汰など、色々と改変されてますw

もっと細かい部分もありますが、宇佐美が登場しなかったり、
イラン取引で活躍した国岡の弟さんも登場しなかったりなど「う~m」な端折り方…

というか、イギリス海軍と対面してませんよ?機雷を警戒してました、どちらかと言えば…
その為に、何とか戦艦を切り抜けた後、なぜイギリスは日承丸を追従しなかったの?と、
小説漫画を読んでない某レビュラーさん達も純粋に疑問を抱く始末w

まあ漫画版もちょっと人物像が真面目過ぎるというか…
この広島ヤクザばりの啖呵は個人的には気に入っていますw
だって、これぐらいのハッタリ加減が無ければ、
欧米メジャーや国内利権に楯突くなんてそれこそ無理でしょう、コッチの方が海賊っぽいw
だからまあ、僕的には60点台の映画で、それなりに満足しています(^□^)




ヤバイ、こうなったら小説版も読んでみる必要がありますねぇ
まあ百田さん原作とはいえ、そこまで右翼的ではないと思いますw
てか中韓叩いて右翼認定なんて…凄く安っぽいぞ!   でわでわ。。ノシ
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飛騨野良輝
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