さて、これで感想を続けたいと思います
回想を経て、旧石統勢力も退けた国岡商店、次に闘うのはGHQ&石油メジャー!
石油販売の事業は何とか軌道に乗るものの、公団からの配給ではほとんどしかない
店員はそのうち自由化が進んで、需要は上がるだろうと楽観視する
しかし、米国はそこまで甘くは無かった
石油メジャーは日本大手の一社と提携を図り、掌握したのだ
そして、石油タンクが無ければ、元売会社の指定を受けれない
三ヵ月以内にタンクを手に入れなければ国岡は終わりだ
日本に残されたタンクは破損状態が酷く、撤去されていたモノまであった
しかし、大手が秘密裏に売却していたタンクが発覚、国岡は新聞を通じて抗議
ソレにより、そのタンクは新たに競売される事になった
だが、入札には四千万は必要、国岡は渋々、銀行へと向かう
国岡にはまだ借金があった、印象は最悪だろう…ところが融資しましょうとOKを貰う
驚愕する国岡、しかし首一枚繋がった、銀行の常務はなぜこのような判断を下したのか…
彼もまた、タンク底の油浚いを目撃し、感動した一人であったのだ…
石油メジャーは明らかに国岡商店を敵視していた、
元売会社の資格要件の罠は何とか官僚の一人が抗議して修正された
石油配給公団が解散、無事、国岡商店も指定された
しかし、販売活動の割合が外油73%と不平等な自由化であった
国岡は随時更新する事を願い、業績を向上させていく
石油メジャーは残りの日本大手の会社と提携を結んでいく
国岡はコレを第二の敗戦だと嘆く…
日本での製油所&油槽所が少ないので、中小企業向けに共同使用を許可していた
その法律がGHQに全廃され、国岡は東日本での販売が不可能になる
スタンバックのコッドに提携を持ち込まれるが思い悩む国岡
しかし、妻に励まされ、刀を持ってこう言った、
武器を持てば、九死に一生を得る事も不可能ではない…
国岡は店員達にタンカー建造の計画を明かす!
数億円規模の為に、政府官僚は国岡の申請に難色を示し、許可を出さない
国岡はスランプ状態の息子と外出して、アメリカ留学を勧める
アメリカは敵ではあるが、学ぶモノも沢山あると…
国岡は奔走するが、東雲含む社員は朝鮮戦争による特需に浮かれていた
東雲は国岡の体調を心配、そしてタンカー建造に向けて真剣に取り組む事に決めた
新造船計画にタンカーも追加される事になった だが残るは一隻のみ!
大雪の中、国岡とその実弟正明と共に経済安定本部に殴り込みを掛ける
待ち惚けを喰らい、暖房も無い状態、その中で一人の男、内田に内情を全て話す
会談は呆気なく終わる そのまま国岡兄弟は帰還する…
東雲も運輸省内で意義を訴え、当日、運輸大臣の発言により国岡商店に建造の許可を下す!
運輸大臣山崎は、年の瀬の雪の中、国岡商店の訴えを安本の内田から話を聞いていたのだ
ソレにより国岡は一つの武器を手に入れ、次の一手を考えていた…
製油所&油槽所の共同利用の不可が、思いのほか早く来てしまった
このままでは、国岡含む中小企業は潰れてしまう!
ソコでGHQがメジャーと結託して作った法律を、敢えて逆手に取った戦法を企てる
民間貿易による重油の輸入の許可、二カ月の合間に海外の重油を買い付ける荒業
米国の石油会社に向かうが、重油が朝鮮戦争により高騰状態に陥っていた
しかし、何とか取引を纏めたが、他社からタンカーを借用する事が出来ない!
メジャーの策略に対抗する為、国岡は新造船日章丸でアメリカに行く事を決意する…
サンフランシスコ平和条約において、正式に日本の戦争が終結した
これにより、日本国民が待ち望んだ独立がようやく実現したのだ
その数か月後、ついに日章丸の進水式が行われる!
新田辰夫、国岡の頼みで日章丸の船長を務める
最初の仕事はアメリカ、サンフランシスコでパーティを開く
大手から中小、武知は幅広く招待する ソレを宇佐美は英語が出来ないと拙いと嘆く
BOA、アメリカ大手の銀行から極東担当部長ハリー・クィネルと正明が合流する
ソレにより、BOA東京支店より400万ドルの融資を受ける
GHQは解体され、米国から輸入された石油も好調な売れ行き、
しかしメジャーの圧力で取引先からNOを突きつけられる
それでも諦めない国岡、パナマ運河を利用してメジャーの裏をかく計画を立てる
店員の命懸けの頑張りによって見事成功させる
しかし国岡は次の一手を考えねばなるまいと、メジャーの巨大さを実感した…
石油メジャーの対抗策に実弟正明がイラン石油の購入を国岡に提案する
しかし国岡は難色を示す 元々は英国のモノ、イランの国有化は盗品行為だと主張
正明は武知と東雲に協力を要請し、情報収集によって、その実態は真逆である事を突き詰める
国岡はその時、イラン石油国有化が日章丸起工式と同じ51年三月に行われた事を知る
コレは偶然ではないのではないか?国岡はイランから石油購入を検討する方向へと転換
しかし、英国はイラン石油を購入したイタリアのタンカーを拿捕!
どうするべきか、商店では意見が二分する
アメリカからイラン石油購入に肯定的な見方をするスタンダードリサーチ、コフマンと合流
イギリスは司法の後ろ盾を失った事、イラン首相モサデク氏との会談の話を持ち掛ける
信憑性に欠けた提案ではあったが、国岡はイランから石油を購入する事を決意した…
次回で最後になります…。。ノシ