書籍感想20作目に突入記念! 長かった…(TAT)
遂にイラン石油編&巨大製油所編に突入
国岡商店は一体どこへ向かうのか、怒涛の完結編!!!
国岡商店は秘密裏にイランへと向かわなければいけない
第三国パキスタン経由で行く計画を経て、
宇佐美は日本大使館で日本の入国ビザを手に入れる為にウソをつき、
武知はパキスタンのイラン大使館で恫喝でビザを入手、何とかイラン到着
正明はソコでイラン貧困の実態を目の当たりにし、事業を成功させようと決意する
翌日に中東の三傑、イランのモサデク首相と会談 かなりの威圧感があった
クニオカは値引き3割を提案するが首相は2割を要求する
ソレでは赤字になると説明するが聞き入れて貰えない
タンカー斡旋を提案するが今度は№2ハシビイが横槍を入れる
交渉は難航、痺れを切らした武知は猛烈に抗議、
ハシビイは本当にタンカーを到着させるのであれば石油を安く売ると約束
残りの国営石油会社の重役と交渉し、三ヵ月掛けて終結した
しかし、日英友好に力を注ぐ外務省にイラン契約が耳に入り、
またしても圧力で他社タンカーが使用出来ない状況下に陥ってしまう
もし拿捕されたら今度こそ国岡商店は終わり、国岡鐡造は日章丸で行く事に覚悟を決める!
再保険の肩代わりにアメリカを利用する、外貨不足を通産省にて頼み込む
GHQ置き土産の正午報告の罰則を無視する、新田船長にだけ行先を教え込む
やれる事だけはやった、日章丸はイランへと向かうのであった…
新田は船員に行先を教えずに出航、途中で暗号電報を解読し、
国岡から貰った手紙を放送室にて発表 イランのアバダンを目指す事
石油メジャーを打ち破るのは諸君のタンカー日章丸である事、
ソレを聞いた社員は万歳と大声を上げた!
軍艦は見当たらない、しかし最初の難所チャネルが待ち構えていた
チャネルとは人工の水路、水深の浅い為、大型船が通れるように深く掘ってあるのだ
だが、長らく使用していない河口であった為に、大量に溜まった土砂で座礁する危険性が!
何とか進んでいくと、ソコには広大な製油施設があった、驚く船員
ソコにイランの人達が手を振る、ソレはドンドン多くなる、イラン国民は長らく待っていた
自国の石油を買ってくれる勇気ある者達を 船員は涙を流した
ついに日章丸はイランに到着したのだ! 国岡本社にも情報が届き、喜ぶ一同!
タンクのクリーニングを始め、色々な手厚い歓迎を受ける一行
ガソリンの品質の良さはアメリカよりも上、イラン人は石油製品はドコにも負けないと、
俺達の自慢のガソリンを日本のみんなに無事届けてくれよなと願う
二度目の船上パーティが開かれた、互いに国歌を歌い、友好を誓い合った
アバダンから出航、本当の戦いはこれからなのだ
チャネル再び、今度はガソリンを積んで前より重い、やはり川底に乗り上げる
スピードが上がらない エンジンをフルパワーにする このままでは故障する
新田はそのままで突き進むよう命令、ギリギリでチャネルを抜ける
エンジンも無事 しかし、今度は英国の軍隊が日章丸を狙っている!
新田は拿捕ではなく撃沈を警戒するべきだと主張
事故に見せ掛ける事が出来れば、この先の海域には大戦で使用された機雷が沢山ある
報道機関の目の届かない場所で、ガソリンが引火するような軍事的手段に出れば、
日章丸の乗組員全員が死亡、不発弾による事故と見せ掛け、死人に口なしだと進言する
之字航行、戦中に使用された徴用船の戦術、一定の機械的な航行で未来予知されやすい、
その致命的な欠陥を反省し、出鱈目な動きで対処する、民間船時代から培った苦肉の策
新田はマラッカ海峡を通らず、ジャワ海を抜ける、沈没船が蠢く海の墓場、
ソコは赤道付近で夜間でも気温が下がらない、倒れる作業員が続出、しかし寄港出来ない
新田は大切な金時計を海に捨て神頼み、すると雲が晴れ月光で全貌が把握できた
あと数メートルずれていたら大事故を起こしていた、沈没船の墓場を無事に抜ける事が出来た
英国海軍は何とか対処出来たが、次は日本国内での裁判沙汰に突入する
国岡一行は弁護士の助言で、仮処分申請に備え上申書を提出し、
日章丸の入港を地裁が休廷である土曜日に変更、その間に作業を終了させる
しかし英国側も負けずに記者会見を開き、半ば圧力気味に忠告する
イランとの約束をまた一つ守り、いよいよ開廷へと挑んでいく
石油仮処分の口頭弁論、日章丸の運命は如何に…!?
英国側の思惑とは裏腹に国岡商店の味方に付いた裁判所
申請の却下する判決を言い渡す ソレを言い渡されて呆気なく退散する英国側
国岡は負ける戦いではないと思っていたと心中を明かす 皆は大喜び
イランの首相も約束を果たした国岡に最初のガソリンの無償提供、
及び半年間、国岡商店のイラン石油を国際価格の半額にする声明を発表した!
しかし、日本とイランの友好も長くは続かなかった…軍事クーデターが勃発!
政権が転覆し、モサデクは処刑される可能性が高かった…
国岡はその出来事に深い悲しみを味わう、
この事件は英国ではなく実は米国による陰謀によって行われたモノだと発覚
再度米国は国岡に牙を剥き、イランはまたしても英国の石油メジャーの支配下に置かれた…
イランとの蜜月関係も一年半で終了したものの、その期間に置いて急成長をした国岡
次は巨大製油所建設に向けて動き出す その高予算を借りる為に米国へと向かった国岡と武知
BOAに向かいアポを取っているのに普通に並んで待たなければいけない
歓迎されてないのでは?副社長と面談、一千万$の融資と返済での破格の条件に驚愕する武知
武知と国岡は、アメリカが抱える善悪の極致、そのスケールの広さを肌で実感したのであった…
融資以外にも手を打とうとする国岡一行、次は石油メジャーの一角ガルフ、
クウェートの原油が余っていること、アジア進出していないこと、
それらの理由で原油の仕入れ先の交渉が可能ではないかと判断
国岡はガルフに向かい、営業部長と交渉、互いに茶番を演じて笑いあうと、
営業部長からパーティのスピーチを頼まれる その時に国岡は人間尊重の理念を米国人に話す
この商談は成立し、この後、シカゴに飛び、石油精製技術の開発専門UOPに依頼
ようやく、世界最大級の徳山製油所起工 そして完成する!
パーティにて、日田さんと会う 車いすであったが長生き出来そうだと笑う
国岡も石油メジャーでさえ手の届かない揺るぎない地位を手に入れる
しかし、日章丸はその役目を終えて水産会社に売却
日田さんも癌で倒れ、国岡は彼方のおかげだと涙を流す、そのまま永眠…
武知もまた引退、国岡自身も終身店主となり、東雲がその意思を継いだ
国岡は夢を見ていた…若かりし店員たちがテレビでアポロ月面着陸を見ていた
石油による技術によって宇宙に、石油が20世紀の文明を支えた…
しかし、今の繁栄は砂の城のようなもの、満鉄、イラン革命、セブンシウターズ、
一瞬で消え去り、二度と栄華を極める事はない、国岡商店もまた…消える時が来る
国岡は訴える、たとえ栄光が消えたとしても、日本人がいる限り、世代から受け継がれる、
その精神がある限り、社員達は笑う、孫達によって夢から醒める国岡、
子供たちに希望を見出す 海を見ると大型船タンカーがっ
国岡は時代のうねりは決して優しくは無い それでも勇気を出して船を出せ、
次の海賊とよばれる男たちよ 完
10巻からなる単行本、久々に全巻購入したのは単純に面白かったから
ただ、出光も最近では韓国との提携で何かグダグダしており、
最後の夢が現実化しそうな動きもあります…
日本も今、景気が停滞し、後継者不足が嘆かれており、
将来的にどうなるか分かったもんじゃ無いです
それでも、前に進まなくちゃいけない、ソレが生きるという事ですから…
僕もまた、ブログ以外での活動や仕事もしなければいけないので、
感想に関しては全体的に数十ぐらいレビューしようかと考えています
最近ではお気に入りブログが更新停止になるのが多い、
やっぱ労働環境の影響下がちょっとずつ出ているのではないかと危惧していますorz
政治問題が解決しない現代、世界大戦だけは有耶無耶になって欲しいですね…
それと、V6岡田さんの映画も比較するのも面白いかもしれませんねw では次回。。ノシ