さて久々の更新なので前回の日記で予告していた映画を紹介します
それはB級アクションの帝王であるチャックノリスの初主演作品でございます
邦題は原題そのままていうのもこの時代じゃ珍しいですね
ビデオバブル真っ最中だったら「地獄のトラック野郎Bチーム」
なんてキャッチーな題名付けられてたんじゃないかと思うと…(爆)
さて主なあらすじとしてはトラック運転手(ノリス)の弟のビリーが
トラックの初運輸にて行方を晦ましてしまった
どうやらビリーは警官に難癖を付けられ連行されてしまった挙句
田舎町の判事にして支配者トリミングスによって監禁されるトラブルに巻き込まれてしまった
ノリスは情報収集(物理)によって田舎に繰り出し町人共を蹴散らしていく勧善懲悪ストーリー(不殺)
全く…低予算映画の脚本とはいえど町民達の態度は殺意を抱く程でして…
しかしそこは若かりし頃のノリス!
それを連続回転中段蹴りで雑魚を一掃するシーンは見ててスカッとします!
伊達にブルースリーと闘いヴァンダムとセガールと肩を並べるだけはあるなと実感出来ます!
しかし弟ビリーよく無事だったなあ…見た感じ飯とかトイレとかされてなかったとはいえど
これ下手すりゃ拷問死した後に食人儀式されかねなかったのに…御都合主義とかいう奴?
さてとあらすじを見ればこれは一つのローカルホラーの一種としても見れなくはないです
実際に町人達のモラルなんてほとんど崩壊ぎみでノリスに襲い掛かってきます
ただそれをノリスが無双するので普通のホラー映画と観るとやはり物足りなさはでてくるかと…
ただし、これをノリス映画として観ると・・・仄かな薄気味悪さを感じるのも事実でして(;^^)
これはノリスがまだ駆け出し中だった事、自分のキャラ作りの軸がまだ定まっていなかった事
もあり、結構苦戦というか(俺はこの田舎から無事逃げ出す事が可能だろうか)という
本作が自主制作映画もあるのかその不安が演技に浸透していてどこか自信なさげなんですよねえ
それとネタバレになりますけど
ラストバトルの一騎打ちはボスの部下にして警官の一人で
黒幕に鉄拳制裁を与える事もなく終わりという低予算映画にありがちな構成失敗、
最後の最後にノリスのトラック仲間が夕闇に紛れて田舎の街並みを大破壊
しかもそのトラック仲間が映画「激突!」みたいに全体像がまるっきり透明人間という
爽快感と同時に恐怖感を味わえる何ともノリス映画らしからぬ余韻が堪能出来る異色作です
ノリスホラー映画としては「バイオニックマーダラー」と並ぶ貴重な作品でしょう
(この2作は最後に敵を倒しきれなかったという共通点があるのが面白いです)
ちなみにラストバトルはyoutubeでbreaker!breaker!と検索すれば多分出てきます
壮大な音楽と気怠けな警官、その周りを駆け回る乗馬、
そしてのちにビックスターになるオーラを醸し出し一方的にボコボコにするチャックノリス!
この一騎打ちは後のチャックノリスとしてのキャラクター像を固めた事を考えると
ベストバウトの一つとして数えていいんじゃないかなと思います
さて最後にノリスが倒せなかった判事トリミングスに一言
「ユーサノバビッチ!!!」
ではまた。。ノシ